2007年(平成19年)6月議会 一般質問

2007年(平成19年)6月議会 一般質問
第9日目 2007年6月27日
発言者:小林妙子副議長
 坂下しげき議員。 
〔坂下しげき議員登壇〕

発言者:坂下しげき議員
 新政クラブの坂下しげきでございます。このように質問をさせていただくことができるのは、支えてくださっている方々がいらっしゃるからであります。本当に感謝の念であります。また、本日6月27日は母の誕生日でありまして、本日、還暦を迎えるようでありまして、母がいるから私がいる。感謝の念を持ちながら、そういう日に一般質問させていただくことを、あわせて感謝し、通告に従いまして順次質問をさせていただきます。 
 私が初めて市議会で質問させていただいてから4年が経過いたしました。この4年間に市を取り巻く状況は大きく変化いたしました。国において地方分権が名実ともに進み、財政面、法の運用面で著しい変化が起きています。地方分権を地方主権として、市民の方に行政サービスを向上させていくのも、破綻させてしまうのも、自治体の能力次第であります。そして、この責任は首長を初めとする行政及び議会にあります。したがいまして、行政及び議会は、常にその重責を意識し、市民の方に最高で最適なサービスを提供し、かつ、このサービスを効率的、持続的に提供する義務を負います。どのような場面でも、逃げることなく説明責任を果たしていかなければなりません。私は4年前の初心を忘れることなく、妥協することなく、気持ちを新たに、この4年を振り返りながら質問させていただきます。 

 さて、4年前、私は、まず行財政改革について集中的に質問させていただきました。行財政状況を把握せずに政策のみを提案しても絵にかいたもちになりかねず、また、本市の行財政についての状況把握ができなければ、大きな視点に立てないという思いがありました。この4年の間に財政状況は安定してきたと言えるでしょう。しかし、平成17年度決算の質疑で行ったように、今後の見通しとしては、大型の開発計画、土地整備などによる市債、債務負担行為の増加や国保・介護保険特別会計の増加など、課題はまだまだあり、将来に向けて、決して安定的とは言いがたい状況にあると思っております。 
 そのような財政状況において、市民の方が真に望むサービスを効率的に配分していく必要があります。以前、議会で申し上げましたように、私が個人的に行ったアンケートでは、市民の方が望んでいることの上位に、地域住環境の整備がありました。市川市に住んでいてよかったと思える第一歩は、地域の住環境がよいということであります。その住環境の1つに交通の利便性があります。それは渋滞の解消であったり、交通危険道路の改善であったり、交通の便の確保などであります。このような住環境の整備は、世代間、地域間で不公平がないよう、計画的に効率的に行わなければなりません。そこで、第1の市川市北部地域のバスの運行についてお尋ねをいたします。 
 本市では、昨年度から今年度まで総工費2億円以上をかけて、市川駅北口ロータリーの改修を行っております。市民の方が大勢利用し、バス、タクシーが多数集まる北口の整備は重要施策の1つであります。したがいまして、この整備は経済的にも、内容的にも充実したものでなくてはなりません。しかし、整備後のロータリーの使い勝手、もしくは安全性について疑問の声を聞きます。バスの乗降場所が不便であること、また、中国分を経由するミニバスのバス停がとても危険な場所にあるということであります。 
 そこで、まず1点目といたしまして、この市川駅北口ロータリーの整備のコンセプト、改修の目的についてお答えください。 
 次に、ミニバスと言われる市川駅発中国分経由国分操車場行きのバス停は、バスがたくさん通過する道路を横断した先にあります。このバス停に行くためには、他のバス乗り場、1番乗り場と2番乗り場に停留するバスとバスの間を横断しなければなりません。この停留しているバスが横断歩道の死角をつくっております。したがって、後部からこの横断歩道を通過するバスは、死角から出てくる人に気づかず、横断歩道上に進行する危険があるのです。実際に、ミニバスに乗り込もうとして走って横断した方が横断歩道に進行してきたバスの目の前に飛び出し、危険な状況に陥ったところを目撃しております。どのような安全配慮をもって設計したのか、甚だ疑問であります。したがいまして、今後どのようにミニバスへの乗車に係る安全性を確保していくのかお答えください。 
 次に、この市川駅発中国分経由国分操車場行きのバスの増便については、以前から先輩議員からも要望しておられます。今議会においても、先順位者の松葉議員からも要望があったところであります。中国分地区は高齢者の方が多く、バスが唯一の交通手段になっております。しかし、日中は1時間に2本しかありません。非常に不便であり、かつ住民ニーズも多いところであります。したがいまして、本市としては、ミニバスの増便についてどのようにお考えなのか、お答えください。 
 かわりまして、第2の施設建設及び施設修繕についてお尋ねをいたします。 
 施設の修繕計画について、平成19年2月議会で質問させていただきました。本市には建築後30年を超える古い公共の建物がたくさんあります。これらの施設を市民の方が有効利用していることを考えると、施設を安全かつ有効に活用するために、施設全体の修繕等の計画を総合的に考える必要があります。施設の修繕は、適切な時期に適切に行うことが重要であり、港区でのエレベーター事故、ふじみ野市でのプール事故のように、管理者の油断や放置がとうとい人命を奪うような惨事につながります。本市の予算編成では、毎年、シーリング定率カットが行われており、適切な予算確保が所管レベルで難しい状況にあります。また、全庁的に施設修繕について調整を図る部署がないと、同一年度に莫大な予算がさまざまな施設から計上される可能性もあり、適切な時期に適切な予算が確保できないおそれもあります。施設の管理は新規施設をつくるよりも難しく、大切なことであります。財政的な視点に立てば、将来に向けて政策的経費を確保しつつ、大規模な施設営繕も並行して適宜行えるような財源を確保していかなければなりません。したがいまして、施設修繕計画を立てることが非常に重要となります。 
 経常収支比率がまだまだ高い状況にある本市において、将来予測される大型修繕の見通しがないというのは、危惧されるべきことであります。万一事故が起きた場合は、市民の方の生命、安全に係る事項であります。事故を起こした港区では基金を設立し、財源を確保し、ふじみ野市では安全管理関係経費を平成19年度予算で確保したところであります。入札差金を修繕基金に積み立てている自治体もあります。また、施設建設及び施設修繕につきましては、しっかりとした設計のもとに適切な工事を行う必要があります。このことは、市の施設ストックの有効活用の側面からも重要なことであります。 
 公共工事の品質を確保することから、本市においても総合評価競争入札を導入しているところであります。しかし、入札方法が適切であっても、設計及び設計金額が適切でなければ、根本的に品質確保にはつながりません。そこで、今回は大きく施設建設1事業の中の、予算科目で言うと施設修繕料における施設修繕の設計についてお尋ねをいたします。この施設修繕について、設計はどのような方法、チェック体制で行っているのか、お答えください。 
 次に、施設の劣化が急激に進行する建築後30年以上の施設が、現在どのぐらいあるのか、建築後10年ごとの施設数の分布についてお答えください。 
 次に、施設の保全における課題の1つは、国土交通省の社会資本整備審議会の答申にあるように、保全業務の知識や経験の少ない事務職員が他の業務の傍らに保全業務を担当している現状にあります。このため、急な故障時の対応方法、保全関係予算の適切な使い方、機器の更新の目安等について、現場ではわからないという不都合があります。このことについて社会資本整備審議会の答申では、保全に関する一般的知識や専門経験の不足を解消するため、保全指導に当たっては保全業務の知識と経験がほとんどない事務職員を考慮して行う必要があるとしております。そこで、本市において保全及び保全の設計に当たる職員の専門性についてお答えください。 
 また、保全指導を行っているのか、お答えください。 
 次に、平成19年2月議会において、施設修繕計画の必要性や基金等の活用を例に挙げた財源の確保についての質問、要望を行いました。この施設修繕計画の作成及び財源の確保に関して、現在の進捗状況についてお答えください。 
 かわって、第3のフィードバック体制の充実についてお尋ねをいたします。 
 今定例会は市議会議員改選後初めての定例会となります。改選前の4年間に本会議及び委員会で数々の指摘事項、もしくは要望がありました。平成18年2月議会において、議会での指摘、提案、要望事項のフィードバック体制について質問させていただきました。この進捗状況についてお尋ねをいたします。 
 平成18年2月議会のご答弁では、議会からの指摘、要望事項につきましては、真摯に対応するためにも、フィードバックする体制を整備してまいりたいということでありました。具体的な前進はあったのか、お答えください。 
 また、指摘、要望事項の調査は、各部の対応状況を取りまとめるものとのご答弁でありましたが、調査漏れや進捗状況の悪いものについてのチェック体制、チェック機能はないのか、お答えをください。 
 かわって、第4の霊園内の移動手段についてお尋ねをいたします。 
 市営霊園は広大な土地であり、起伏が激しいつくりになっています。また、利用者には高齢者の方が多くおられます。市営霊園も市の施設として市民サービスの向上及び効率性を追求していかなければなりません。例えば市営霊園の外まではバスが来ておりますが、霊園内へのアクセスは便利とは言えません。現状でも霊園内での自転車の貸し出しを行っているとのことですが、霊園の近くには放置自転車のストックヤードがあり、利用ニーズの増加にこたえることができます。そこで、市の所有物となった放置自転車を活用し、霊園内でのアクセスの利便性の向上に一層努めることはできないのか、お答えください。 
 次に、霊園に行くには市内からのバス等の交通手段が非常に少なく、不便であります。また、バス停から霊園内の目的地までの距離が非常に長いと言えます。そして、彼岸時等の付近及び園内の渋滞の解消に努める必要もあります。そこで、バス停から霊園内を循環するバス、もしくはワゴン車等の移動手段を確保することはできないのか、お答えください。 
 以上、1回目の質問とさせていただきまして、ご答弁によりまして再質問させていただきます。

発言者:小林妙子副議長
 道路交通部長。 
〔齊藤正俊道路交通部長登壇〕

発言者:齊藤正俊道路交通部長
 市川北部バスの運行に関する2点のご質問にお答えいたします。 
 まず、市川駅北口駅前ロータリーの整備に関するご質問でございます。なお、先順位者へのご答弁と重複する部分もあろうかと思いますが、ご理解をお願いいたします。 
 市川駅を利用する乗降客数は、1日当たり約11万人と非常に多く、北口駅前広場はタクシーを初めとしまして、駅や周辺施設への送迎車など多種多様な車両が集まりますことから、歩行者も非常に多いという現状でございます。また、バス、タクシー、一般車両などが錯綜しておりますので、ロータリー部におきます事故の危険性の指摘や、歩道部の老朽化によりますバリアフリー化の改善が求められていたところでございます。 
 そこで市といたしましては、市民と協働によりまして市川駅北口周辺の問題点や改善策について検討を行ってまいり、駅前広場と周辺の交通処理の円滑化、歩行者が安全で、かつ安心して歩ける周辺道路整備、周辺駅前商業の活性化を図り、市民の生活や活動を支え、交流をはぐくむまちづくりを進めるとしたものでございます。 
 市川駅北口駅前広場の整備コンセプトでございますが、基本構想のみんなでつくる魅力あふれるまち市川を基本方針といたしまして、魅力あふれる駅前広場、立ち寄ってみたくなる魅力ある駅前づくりを進めるという視点、それから、安心・安全な町をつくる、歩行者の安全性、快適性を考える、スムーズな車両動線を確保する、それから、ともに町を築く、市民と事業者と行政がともに町を考えるというようなコンセプトから、整備を進めることにしたものでございます。具体的には、広場中央にタクシープールを設置し、ロータリー東側にタクシー乗降場、西側にバス乗降場を設け、バス、タクシー、一般車を分離いたしました。また、バス、タクシーを利用する方が雨のときでも傘を差さず利用できるシェルター、屋根でございますが、これを設置するなど、利便性、快適性の向上にも努めてまいりました。 
 改修の目的ということでございます。整備前のタクシープールは白線を引いただけでございましたので、一般車も駐停車しており、安全性に問題がございました。整備後は車道部とタクシープールの間にブロックを敷設するとともに、車道部とタクシープールを色分けいたしまして、一般車が進入しないレイアウトとし、安全性の向上にも努めました。また、バス乗降場につきましては、一般車やタクシーが通る県道部分や広場ロータリー全体に配置されていたため、事故やトラブルの防止、安全性向上などが課題となっておりました。このため、バス乗降場を西側のバスゾーンとして集約することによりまして、一般車両等が進入しないレイアウトとし、安全性の向上にも努めたところでございます。このほかにも、駅正面に身体障害者専用の乗降場を設け、安全性、利便性等にも配慮することとしたものでございます。 
 次に、今後どのように中国分行きのミニバスの乗車に係る安全性を確保していくのかという点でございますが、以前は広場から国道側に向かいます県道の車道部分に設置されておりました。車両の通行上、このバス停というのは非常に危険であったということで、今回の整備におきまして、バスゾーンに配置するということにしたものでございます。しかし、駅前広場の面積的制約の中で、ロータリー周辺の歩道に接して直接とめられるバス台数が限られますので、運行本数が比較的少ない中国分線の乗車場を島状に確保することになったということでございます。しかし、横断箇所手前にバスが停車していますときは、ご質問者もおっしゃっていましたように、後続のバス運転者は、そのバスのために死角になっておりましたので、横断箇所の安全対策としまして、後続のバス運転者から歩行者の横断箇所の利用者を確認できるように、カーブミラーを追加設置することを予定しております。また、バスゾーンという限られたエリア内でございますので、一般車等は入ってきませんので、バス会社に対して、さらなる安全運転をお願いするというような形で安全性の確保をさらに充実させていきたいというふうに考えております。 
 いずれにいたしましても、限られた面積の中での整備となっておりますので、理想的な広場になるとは言い切れない面もございますが、市民と協働によりまして市川駅北口周辺の問題点や改善策について検討を行ってきた結果であるということをご理解いただきたいと思います。 
 続きまして、中国分を走行しているミニバスに係る市民ニーズへの対応についてお答えをさせていただきます。なお、これにつきましても、先順位者と重複することがあると思いますので、その辺については簡潔にお答えをさせていただきたいと思います。 
 ミニバスが走行しております中国分線は、市川市が中国分地区の交通利便の確保を目的といたしまして、京成バスにバス路線の開設を要請して、昭和57年に開設された路線でございます。この中国分線を走るミニバスにつきましては、かねてより通勤通学時間帯の増便や最終バスの時間延長などについて要望、陳情をいただいておりまして、市としても機会のあるごとに京成バスに要望しているというところでございます。その結果といたしまして、運行当初、国分操車場と国立国府台病院間を往復運行で開始したものを、市川駅まで延伸することといたしまして、国分操車場と市川駅間を1日63便の運行となっておりました。その後、平成7年に13便増便いたしまして76便となりましたが、本年5月に、再度、バス事業者が運転手の交代方法などを工夫して、78便まで増便されたところでございます。 
 改めて申し上げることはございませんが、運行間隔、言いかえればバス停での待ち時間を短くすればするほど利便性が向上することは明らかでございます。しかし、現在設定されております運行間隔は、事業性を考慮した需給バランスや車両台数、運転手の配置や労働条件などの諸条件を緩和してバス事業者が設定しているところでございます。今以上に運転間隔を短くするためには、バス車両の増車、運転手の増員が必要となり、それに見合う利用者があるかどうかの判断も必要になってくるということでございます。 
 京成バスに確認しましたところ、現在使っています車は、平成10年に製造しました車が1台、16年に製造した車が2台の特注のミニバス3台をフル稼働させているという状況でございまして、これ以上の増便をするためには、バス車両の増車が必要になるということでございまして、なおかつ、現在の走行環境において走行できる特殊な中型バスについては、自動車メーカー側から、今後の生産が困難であると言われているというふうに聞いております。これに加えまして、京成バスでは大幅な増便ができない理由ということで、1点目として、中国分線のバス路線は狭い道路事情から、従来の大型バスを導入することができない、2点目としまして、週休2日制の浸透や交通渋滞に起因する定時走行の困難性からバス離れが著しく、経営環境に及ぼす影響が大きいため、中型特殊バスの追加購入など設備投資が難しい、3点目といたしまして、少子化等によりまして通勤通学者数の増加が期待できないということなどを挙げております。今後は周辺の土地利用の変化、あるいはマンションの建築など、そういう状況の変化によりまして利用者数の増加等も考えられるというふうに思っておりますので、増便についてもバス事業者と改めて協議をしてみたいというふうに考えております。 
 以上でございます。

発言者:小林妙子副議長
 管財部長。 
〔中台久之管財部長登壇〕

発言者:中台久之管財部長
 私の方からは、大きな2点目の施設建設及び修繕についての2点のご質問にお答えをいたします。 
 初めに、1点目の施設修繕に関しての設計についてお答えをいたします。施設修繕につきましては、当該施設の所管部署の計画修繕に基づくことを基本として予算計上し、また、予算の執行を図っているところでございます。また、予算の執行段階におきまして、当初予算の編成の時点では予想し得ない小規模で突発的な修繕を要する場合に対応するものもあり、施設利用者の安全の確保や施設の保全を期するために、緊急的に修繕を行うことを目的として実施するものもございます。 
 これら施設修繕の執行に際しましては、道路や公園などの土木部門や市営住宅などの技術職員が配置されている部署におきましては、それぞれが独自にチェックを行っておりますが、これらの部門においても専門外の修繕が発生する場合もございます。この場合には、当該修繕にかかわる3社以上の見積もりを徴集いたしまして、その見積もり内容における資材単価などについて、技術職のいる部署、例えば建築系の修繕であれば設計監理課で、土木系の修繕であれば土木部門でアドバイスなどを受けて設計を行っているところでございます。なお、技術職員が配置されていない部署におきましても、同様の手順でアドバイスやチェックを受けて設計を行っているところでございます。 
 続きまして、2点目の施設修繕計画及び財源の確保についての3点のご質問にお答えいたします。 
 まず、本市の公共施設の建築後の年数についてでございますが、施設によって増築等により棟ごとの建築後年数が異なってくる場合がございますので、件数につきましては、1施設につき最初に建設された年を前提として答弁をさせていただきます。 
 本市には、小規模なポンプ場を除き、全体では247の公共施設がございます。そのうち建築後10年未満のものは18施設で、全体の7.3%、10年以上20年未満のものは41施設で16.6%、20年以上30年未満のものは95施設で35.5%、30年以上のものにつきましては93件で37.6%となっております。 
 次に、公共施設の保全に当たる職員の専門性について、また、保全指導の実施の有無についてでございますが、本市の施設を管理する職員は、本庁及びクリーンセンター等のようなプラント関係の施設を除き、施設の保全に関する専門性を有していない事務職が、業務の傍ら保全業務を担当しているのが現状でございます。しかしながら、専門性は有してございませんが、市民等に施設利用を提供する職員として、日常において施設の状況をきめ細やかに点検し、その建物や設備の故障などのふぐあいを把握し、緊急を要するものにつきましては速やかに対応しているところでございます。 
 次に、施設を管理している職員への指導についてのご質問でございますが、各施設におきましては、各施設が独自に作成したマニュアル等に基づき保全業務を実施しているところでございますが、全般的に及ぶ専門的な指導につきましては、現在のところ実施しておりません。 
 続きまして、施設修繕計画及び財源の確保に関する進捗状況のご質問でございますが、本市の施設修繕計画につきましては、現在、各施設の責任者が、それぞれの考えをもとに計画が作成されているため、単にこれらを集約いたしましても、全体計画としては機能しないものとなっております。本来であれば、保有しております財産管理台帳の情報を活用し、市の公共施設の将来的な老朽度ぐあいや発生する費用等を予測し、その予測に立って的確な施設修繕、あるいは改修などを行うためのしっかりとした計画をつくらなければならないものと認識をしているところでございます。しかしながら、現在保有しております財産管理台帳では、施設の名称、建築年月日、構造、延べ床面積など基本的な情報の範囲であり、施設修繕計画に活用するための情報量としては不足している状況でございます。そこで、施設の内容、管理運営主体、年間の維持管理、補修履歴などの必要な情報量の不足を補うため、改めて調査を行う準備を現在進めているところでございます。なお、調査項目が多岐にわたるため、施設ごとのデータが出そろうまでは多くの時間を費やすこととなりますが、これらをもとにデータベース化を図り、施設の台帳管理はもとより、老朽度ぐあいの結果による施設の修繕、改修の優先順位をつけ、そして将来使用のシミュレーションまで行えるようなシステムづくりを現在検討しているところでございます。 
 以上でございます。

発言者:小林妙子副議長
 企画部長。 
〔杉山公一企画部長登壇〕
発言者:杉山公一企画部長
 議会での指摘、提案、要望した事項を行政がフィードバックする仕組みについてお答えいたします。 
 市議会におきましては、議案質疑や一般質問などの質疑の際、さまざまな指摘、要望をいただいておりまして、これらの指摘、要望された事項につきましては、基本的には所管部において処理することになりますが、全庁レベルでも、その進捗を把握するため、毎議会終了後、どのようなものがあったか調査してまとめているところでございます。また、その際、それ以前の議会での指摘、要望事項につきましても、その後の対応状況について調査しているところでございます。前回ご質問者から同様のご質問をいただき、調査内容の正確化を初め、フォローアップの徹底につきまして、さらなる周知を図ったところでございます。各調査票は、指摘、要望の内容、その後のフォローアップ状況につきまして、所管部長までの決裁による原本の提出としているところでありますので、この調査票の提出に際しましては、各所管におきまして十分に指摘、要望事項の検討を行って対応しているところでございます。 
 このほか、毎年度の予算編成や実施計画の策定時には、事業選択の根拠として議会の指摘、要望事項を十分尊重させていただいておりまして、市民のニーズに基づく行政運営を何より重要なものと考えているところでございますので、財政部長査定の段階で、特にその辺についてのヒアリングを行っているところです。 
 個々の事項に関するフィードバックにつきましては、基本的には所管部の責任において処理しているところですので、全庁的なシステムとして、まだ確立しているところではございません。毎年度の予算編成には、各会派から要望事項を受けて書面でお答えしているような形もございますが、これにつきましては、その後の予算審議を経ることによりまして、市民にもその内容が周知可能なことから、若干意味合いの異なるものでございますが、こういう形でも周知が図られているというふうに考えております。 
 議会での指摘、要望事項を市として真摯に対応するためにも、そのフィードバックシステムにつきましては、今後さらに検討してまいりたいと考えております。 
 また、所管における要望の調査漏れ、進捗状況の悪いものについてのチェック体制、チェック機能というご質問でございますが、この調査は議会での答弁の中で、今後、フォローアップを必要とする課題がある場合に、その内容及び今後の取り組み方につきまして報告するとともに、既に報告済みの指摘、要望に対しましては、その後、進展があったか、あった場合は報告するというものでありますが、所管部にその選択を任せているところでございます。 
 各所管における要望の調査漏れ等のチェック体制につきましては、実際にご答弁申し上げた各所管部長が調査票の最終決裁を行っておりますので、大きなそごはないものと考えておりますが、議会でのやりとりの中で、言葉のとらえ方で、必ずしも指摘、要望とこちらで受けとれなかった、そういう場合もないとは言えません。また、所管部として、報告する事項に該当しないという判断をした場合についても報告されないというようなことになります。本市では、住民に最も近い各所管において、各市民ニーズに即応した行政運営の実現を可能にするため、庁内分権の一環として、各部に予算編成権の一部を移譲しております。このことは各部における企画機能の充実にもつながるものでありまして、各部におきましては、各年度の予算編成において、部の課題についても精査しているところでございます。その中で、当然、議会の指摘、要望事項や市民ニーズが重要なファクターとなるものでありますので、この報告の有無にかかわらず、議会での指摘、要望につきましては真摯に対応していくことは当然のことでございます。 
 全庁的な取り組みといたしましては、本年度は予算編成作業に入る前に20年度以降の重点事業について、市長、副市長によりますサマーレビューを実施する予定でありますが、その中でも、市民ニーズとともに、この議会の指摘、要望事項についても確認していきたいと考えております。 
 このように、指摘、要望事項につきましては、適宜調査、対応しているところでございますが、なお重要な事項で漏れはないかというチェック体制につきましては、さらに検討してまいりたいと考えております。 
 なお、指摘、要望の事項につきまして、ご質問者の意図するレベルに達していないにもかかわらず――ご質問者というのは、これは各議会でのご質問ということでございますが――行政側が既に対応済みであると判断している場合もあるかもしれません。その場合には、各所管部にお問い合わせいただければ、対応状況について個別にお答えできますし、一般質問の中で追跡質問いただければ、経緯についてご答弁させていただくことになると思います。 
 いずれにいたしましても、庁内分権ということを基本に、各所管部における責任体制の明確化とチェック機能の強化を図りながら、それを全庁的に補足するという体制が望ましいと考えておりまして、その方向でシステムを考えてまいりたいと考えております。 
 以上でございます。

発言者:小林妙子副議長
 保健スポーツ部長。 
〔岡本博美保健スポーツ部長登壇〕

発言者:岡本博美保健スポーツ部長
 市川市霊園内の移動手段について、2点のご質問にお答えいたします。 
 初めに、市川市霊園内での自転車の貸し出しについてでございますが、霊園では、車以外で来園される方のために、平成14年から貸し出し用の自転車を4台用意しております。この貸し出し用自転車を用意した理由といたしましては、市川市霊園の形状が正門から奥に細長く、一番奥の12区にお墓をお持ちの方がバスを利用して墓参に来られた場合、往復で2㎞近く歩くことになります。そこで、このような方の負担を少しでも減らすことができればと、貸し出し用の自転車を用意いたしました。今後さらに貸し出し台数をふやすため、放置自転車の活用も考えられますが、市川市霊園は丘陵地域を造成したことで、園内に高低差がございます。また、車以外で来園される方の多くが高齢者の方ということもあり、自転車の貸し出し件数が月10件程度と、利用率はなかなか上がっていないという状況でございます。 
 それから、次に霊園内の循環バスについてでございますが、霊園経由の路線バスで来園される方は、霊園正面付近での乗降となるため、園内の移動は貸し出し用自転車を利用するか徒歩になります。高低差のある園内の形状から、現在はほとんどの方が徒歩で移動されております。霊園経由の路線バスで来園される方が一番便利な方法は、バスが霊園内に乗り入れ、園内で乗り降りできることだと思われますが、園内の通路幅や回転場などを考えた場合、現在の霊園経由の路線バスの乗り入れは、現実的には非常に難しいと考えております。 
 しかしながら、高齢者や障害者の方々が高低差のある園内の長い距離を徒歩で移動することの大変さを考えますと、何らかの移動手段を検討していく必要があると認識しております。今後、市川市霊園使用者の方々がどのようなものを望んでおられるのか、使用者ニーズも把握しながら、高齢者、障害者といった社会的弱者の方々の園内移動ということを優先的に考えていかなければならない課題であると認識し、対応を検討してまいりたいと思います。 
 以上でございます。

発言者:小林妙子副議長
 坂下議員。

発言者:坂下しげき議員
 それぞれご答弁ありがとうございました。 
 冒頭でも申し上げましたが、地方分権が法令、財政面の改正で名実ともに進む中で、首長を初めとする行政及び議会の役割、責任は非常に大きくなってきております。したがいまして、行政と議会がともに牽制しつつ、ともに高め合うことが必要であり、市民サービスの維持向上に努めなければなりません。行政側においては、議会における議案質疑、委員会、一般質問等で課題となった事項を真摯に受けとめ、フィードバックしていただきたいと思っております。また、その際には、市民の方の視点に立った検討を行っていただきたいと思います。 
 それでは、市川駅北口ロータリーの整備についてでありますが、整備の大きな目的に、安心・安全な町をつくるというのがありますね。今回の整備は、バス、タクシー、一般車両を分離し、駅前における車両、特にバスのスムーズな運行を目的とした設計であると思います。しかし、一番大切な歩行者の安全が守られていないわけであります。登壇して申し上げましたが、実際に危険な状況を見ております。ご答弁では、カーブミラーを追加するということでしたね。カーブミラーだけで十分なんでしょうか。ミニバスは、ご存じのとおり運行本数が少ないため、次のバスを待つまでに30分前後待たなきゃならないんです。そうすると、乗りおくれそうな方は死角になっている横断歩道を走り抜けるんですよ。バスはお子さんが1人で乗ることだってありますね。カーブミラーだけで大丈夫でしょうか。何かあってからでは、絶対に取り返しのつかないことになるんですよ。伺っていると、ロータリーを整備してしまえばバス会社に任せるんだよと。バス会社任せじゃないですか。市民の生命をしっかり守る立場になってこれを考えていかなきゃならないと思うんですね。ですから、一番安全な方法は、バス乗り場の位置を変えることだと思うわけであります。 
 このような危険なバス乗り場の位置を変えることについてご答弁をいただきたいわけでありますが、例えば、あそこのタクシー乗り場の方は随分あるんですよね。あちらの方にミニバスを回してもらえれば、そんな危険なことがなく、市民の生命が守られますよ。いかがですか、お答えください。 
 それから、ミニバスの増便についてであります。これは利用者の増加などの要因もあるから、バス会社と話し合っていくよということでありますね。京成バスについても赤字路線等があり、経営状況が思わしくなくなかなか難しい面がある、これはわかります。しかし、今、商科大の附属の高校生が非常にたくさん利用しているんですよ。私も乗った。なかなか乗れないんですよ。ぎゅうぎゅう詰め。高齢者の方は困っている。そういうこともあるんです。こういったところだけでなく、当該ミニバスだけに限らず、市域全体の、市川市全体のバス路線で市民ニーズが多い、また、高齢者が多い地区など、交通の確保が必要な路線については助成金を用いることを必要としていると思います。 
 このミニバスについては、先輩議員でありますかいづ議員もたくさん質問されているのはご承知のとおりだと思います。そして、今はコミュニティバスを運行していますね。コミュニティバス評価委員会において採算性について議論されておりますし、きのうまでの道路交通部長のご答弁では、北東部で2,800万、南部で4,800万の赤字である。本格運行になっても赤字が予想されるんですね。ということは、税金が投入されることは確実であります。したがって、市域全体の交通の便の確保といった点からも、一定の判断基準、助成基準のもとに市民のコンセンサスを得た上で、赤字補てんも一部可能と考えます。利用者負担も考え、負担額も考え、事業者の初期投資を一部助成するように――ここが重要なんですが、年数を限って助成を行う方法もあると思います。地域間の平等性を考慮した助成制度について、どのようにお考えかお答えいただきたいと思います。 
 それから、施設修繕の設計についてお尋ねをいたします。施設の保全は、施設を安全に利用するための重要な事務であり、適切で効率的な保全により施設の寿命も延びます。国でも保全業務は事務職員の方が行うことが多く、保全指導の必要性が問われております。本市においても同様の状況であり、専門性が必要な分野と言えます。このことは、安全性、経済性ともに重要なことであります。したがいまして、施設保全及び施設修繕において専門職を活用しないことについて改善できる余地はないのか、お答えください。 
 また、アドバイス、チェックはどのような事務手続で進めているのか、お答えください。 
 それから、施設修繕計画についてであります。ご答弁を伺っていますと、実に全体の70%の施設が老朽化してきているわけであります。ここ10年の間に大規模な修繕が続くことになり、大変憂慮すべきことであります。このような中で政策的経費を確保し、地方分権が進んでも良質なサービスを市民の方に継続的に行うためには、大規模な修繕費などは財政を圧迫しないように、計画的に行っていく必要があります。また、施設の老朽化は施設を利用する方の生命にかかわる場合もあります。そこで、適切な時期に適切な予算を確保し、執行できるように、引き続き事務を進めていただきたいと思います。そして、この10年間に見込まれる施設修繕関係費を取りまとめ、計画的な将来負担を把握するよう強く要望いたします。 
 次に、今までこのような計画はなかったようでありますから、全体の計画を策定するには大変な労力と専門性が必要になると思われます。また、バランスシートをつくる上でも財産管理が必要になってきます。この際、全庁的な資産把握のためにも、早急に、総合的に資産管理と修繕計画をつくる必要があります。早急に行うためには外部委託の活用を検討することはできないのか、この点お答えいただきたいと思います。 
 それから、基金の創設についてでありますが、前議会においても他市の事例を挙げ、基金の創設についてご提案をさせていただきました。安定的な財源の確保という観点から、基金の活用が有効と考えますが、このことについて、どのような検討がされたかお答えください。 
 続きまして、フィードバックについてであります。今、企画部長のご答弁を伺っていると、表にして各部から取りまとめているよということですね。フォローアップは行政の判断だよということですよね。議会で指摘して要望していることを行政の判断で考えていっていいのかどうかという問題がありますね。ですから、今回も佐藤議員もされていたと思いますし、ほかにもいろいろされていましたね。たくさんの方が追跡質問となるんですか。これはいずれもフィードバックがないから、そういうふうになるわけであります。企画が取りまとめていると言っているんですが、私もその表を見させていただきましたけど、その表に企画部のものは上がっていないんですよね。明確にしろと言っている企画部が上げていない。どうですか。そうじゃなくて、やはり企画部が中心になってやろうじゃないかと言っているんですから、企画部がしっかりと見本を見せていただければありがたいなと思うんですよね。そこで、フィードバックの進捗状況について定期的、例えば1年に1回など、企画部からまとめて議会に報告するようなことはできないのか、お答えください。 
 それから、例えば私のフィードバックに関する質問について、どのような事務手順でフィードバックを行ったのか、お答えください。 
 続きまして、霊園内の移動手段についてであります。自転車の使用率が低いということでありますが、これは皆さん知らないんですよね。周知不足ですね。ですから、ぜひ周知していただきたいし、この要望があったのは、まさに――高齢者と言っていいのかな――高齢者の方からの要望だったんですね。ですから、ぜひこれは周知してください。 
 先順位者のお隣の加藤武央議員がご提案されていましたが、霊園内のバスの運行――これは小さくしてバスを運行させるんだということだと思いますが、こういったことも非常に有効な手段であると思いますし、これができればバス停ができる。バス停ができれば、そのバス停の周りに駐輪場ができますね。そうすると、より一層親切ですよね。これはぜひ検討して、実現できるようにしていただきたいと思います。 
 そして、ここで伺いたいのは、京成バスを霊園内に循環させるのは難しいということでしたね。道路幅がいろいろあるから難しいよということでした。でも、ワゴン車であれば可能だよということでありますね。ですから、このワゴン車を京成バスの発着に合わせて運行させる。ワゴン車を循環させるということはできると思うんですよ。その点についてお答えいただきたいと思います。

発言者:小林妙子副議長
 道路交通部長。

発言者:齊藤正俊道路交通部長
 まず、中国分行きのバス乗り場の位置の変更に関するご質問にお答えいたします。 
 先ほども申し上げましたように、限られた面積の中で安全なバス乗り場等も確保しなければならないということの中で、バスゾーンの中の歩道わきに3カ所、それから島状に1カ所のバス乗り場を確保したということでございまして、その乗り場の路線ごとにどこを割り当てるかにつきましては、バス事業者の方で決定をしていただいたということでございます。先ほどのご質問の中でも、広場の完成後はバス事業者にすべてを任せているのではないかというふうなご指摘もございましたけれども、実際の管理者としては私どもがなっているつもりでございます。いずれにいたしましても、新しいロータリーで運行し始めて1年余りがたっておりますので、バス事業者等とも再度意見交換等を行いまして、改善の必要があるかどうかは協議してみたいと思います。この中で、今ご指摘のありましたような乗り場位置の変更についても話し合ってみたいというふうに考えております。 
 なお、タクシープール部分の方にバスの乗り場を移せないかというお話でございましたけれども、ご承知のようにタクシープールの周りは一般車等が、すべての車があそこを走るという状況になっておりますので、あそこをバス乗り場に使うということは、今のところよりももっと危険になってしまうというふうなことで、なかなか難しいんではないかというふうに考えております。 
 それから、次の平等性を考慮した助成制度ということでございます。こちらについては、公共交通のあり方といたしましては、やはり地域間の平等性ということを配慮していかなければならないと考えております。当然、コミュニティバスは交通不便地域に導入しているということで考えますと、赤字が生じることは宿命であるというふうに考えられます。この赤字の部分を市が補てんしているというのも現実でございます。昨年11月に実施しましたコミュニティバスの利用者のアンケート等におきましても、利用者の中で55.3%、沿道市民の方で42.8%、沿道外の方で39.5%の方々が税金を投入してもいいというような回答はいただいております。今後は地域の住民等が費用の一部を負担したり、広告料収入などによりまして収支バランスを改善するなどの方法も考えられますので、なるべく多くの市民にご理解を得られるように取り組んでいかなければならないと考えております。 
 いずれにしても、路線バスの事業者へ直接助成する制度というふうなお話もございました。基本的には利益を上げる目的で民間のバス会社が運行しているということを踏まえますと、事業者による企業努力や改善意欲を失わせるおそれがあるような補助の仕方というのは好ましくないだろうと思っております。しかし、初期投資の一部助成という点につきましては、新たな路線の開設につながるなど、その路線が市民の交通の便の確保に効果がある場合については、検討の余地があるのではないかと思っております。いずれにいたしましても、今後の研究課題とさせていただきたいと思います。 
 以上でございます。

発言者:小林妙子副議長
 管財部長。

発言者:中台久之管財部長
 大きく4点の再質問にお答えいたします。 
 初めに、施設修繕に際しての技術職員によるアドバイスやチェックの事務手続についてのご質問でありますが、アドバイスやチェックに関しましては、事務処理フローや事務マニュアル等に定めているものではありませんが、施設を管理する部署が施設修繕を行うに当たりまして、設計図書の作成や修繕にかかわる見積書等の内容について疑問や不明な点がある場合に、建築設備、土木に関する技術職員が配置されている部署でアドバイスやチェックを受けております。アドバイスやチェックの内容の主なものを申し上げますと、設計書の作成に際しまして、見積書の単価や経費についてのチェックを行い、市の単価があるものについては、これを採用し入れかえたり、経費についても市の経費率を採用して改めて積算をしております。また、施工に関しましても、修繕の目的に応じ使用材料の選択、施工の範囲、施工の方法などもあわせアドバイスを行うことで、より合理的な設計図書を作成し、適切な施設修繕の執行に努めているところでございます。 
 続きまして、次に技術職を活用していないことについての改善策についてでございますが、社会資本整備審議会答申にもありますように、ITを活用した保全情報データベースのシステム等の構築とか長期保全計画立案支援システム等の開発とか、これらの内容を基本として研究をしてまいりたいというふうに考えております。 
 それから、3つ目の修繕計画を作成するために外部委託を活用する考えでございますが、今後、財産調査を行っていく中で検討してまいりたいというふうに考えております。 
 それから、4つ目の施設修繕に係る基金の活用についてのご質問でございますが、さきの議会でもお答えしましたように、判断のベースとなります営繕経費の算定というものが、まず先に必要と考えておりますので、その算定の推計と並行して検討してまいりたいと考えております。 
 以上でございます。

発言者:小林妙子副議長
 企画部長。

発言者:杉山公一企画部長
 フィードバックについてでございますが、まず、議会に報告できないかという点でございます。議会で指摘、要望のありました事項につきましては、どのように処理をされているかということは、基本的には毎年度の予算、あるいは計画、あるいはその他施策の展開によりまして、結果的には進捗状況がオープンになっているというふうに判断しております。また、毎年度、予算時期に各会派からご要望いただきますが、それらにもおこたえする形でかなりの部分はカバーできているものと考えております。基本的には、議会でご指摘、あるいはご要望いただいた事項でございますので、議場の場で、その結果、経過についてご報告することが、市民から見れば一番わかりやすいという結果になりますので、それらも含めまして、今後、よりよい対応につきまして、さらに検討してまいりたいというふうに考えております。 
 また、ご質問者からのフィードバックということでございますが、初めの答弁でも申し上げましたが、予算に直接、間接に反映しない事項につきましては、対応そのものがなかなか書きにくいというものがありまして、報告として上がってこない場合もございます。ご質問者のご質問につきましても、私どもは報告という形で上げておりません。ただ、報告として上げていないから検討していないか、対応していないかということではございませんで、フィードバックにつきまして、適切な他市の事例はないかとか、さまざまな調査をして部内での検討をしてまいりました。このようなことが報告されなかったことは、対応方針として、まだ報告するまでに至らないという判断をしたものでございますが、今後は方針のいかんにかかわらず、報告として上げるべきものと認識しております。 
 以上でございます。

発言者:小林妙子副議長
 保健スポーツ部長。

発言者:岡本博美保健スポーツ部長
 ワゴン車程度の大きさの車で園内を循環させることにつきましては、園内通路の幅とか停車場の検討が必要になりますが、物理的には可能だと思います。今後、園内の循環走行におけます安全性に考慮しまして、どのような方が利用されるか、あるいは利用頻度等も調査してまいりたいと思います。 
 以上でございます。

発言者:小林妙子副議長
 坂下議員。

発言者:坂下しげき議員
 それぞれご答弁ありがとうございました。 
 市川駅北口の整備について。結局、バスの配置はバス事業者が決めていますよね。だから、市民の生命を守りましょうよ。そのためには、いいじゃないですか、タクシー乗り場の方が市民は安全ですよ、全然危険じゃない。そっちの方が安全なんです。ぜひそれを要望します。危険なところに市民を置かないでください。 
 それから、フィードバックについては、議場というよりも、議会事務局でもいいんですよ、出して、我々議員にわかるようにしていただきたいんですよね。ぜひそれを強く要望いたします。 
 それから、霊園のワゴン車ですが、ぜひ進めていただきまして、高齢者が墓参しますから、ぜひそういったことも考えて、社会的弱者を考えて、バス、ワゴン車の運行を強く要望いたしまして一般質問とさせていただきます。ありがとうございました。