令和2年2月定例会 予算委員会(動画)

令和2年3月4日(予算委員会)

1.河川環境の整備について
2.有事における危機管理体制について
3.子育て政策について
4.臨時財政対策債について

下記のリンク(千葉県議会インターネット中継<録画>)からご覧ください。

https://www.gikaityukei.pref.chiba.lg.jp/g07_Video_View.asp?SrchID=822

◯坂下しげき委員 ありがとうございます。市川市選出、政治に刺激、坂下しげきでございます。
 通告に従いまして質問させていただきます。
 まず、河川環境の整備についてお伺いいたします。
 派川大柏川の周辺にある宮久保地域等では、台風や大雨のときに河川溢水に対する避難勧告等が発せられます。土砂が堆積し草が繁茂しているため、これが溢水の一因となるおそれがあります。
 そこで、適切に河川機能を維持するために、派川大柏川のしゅんせつを実施できないのか、お答えいただきたいと思います。

◯説明者(山口河川環境課長) 河川環境課長、山口です。
 派川大柏川のしゅんせつについては、現地の確認結果を踏まえ、土砂の堆積が著しい箇所について、発生土の搬出先を確保した後、本年7月ごろから実施する予定です。

◯坂下しげき委員 ありがとうございます。住宅がたくさんある地域の川です。改善をしていただけるということなので、ぜひ有効な措置を行っていただくようお願いをいたします。
 次に、高谷川にかかる現在通行どめとなっている橋についてお尋ねをいたします。この橋の使用について、地元自治会等から要望が寄せられております。橋を再架橋すべきと考えますが、このことについてお答えをいただきたいと思います。

◯説明者(山口河川環境課長) 市川市田尻5丁目地先の高谷川にかかる橋については、設置経緯や所有者が不明であり、安全性に問題もあることから通行どめとしており、今後、市川市と共同で地元に周知したのち、撤去することとしています。一方、市川市はこの橋の必要性を認識していることから、新たな橋の設置について、関係機関である国、県、市で協議しているところです。

◯坂下しげき委員 市川市と調整して、また地元自治会等の意見をしっかりと聞いていただいて、丁寧に実施していただくことをお願いをいたしまして次に参ります。
 次に、有事における危機管理体制についてお尋ねをいたします。
 新型コロナウイルスの発生前ではありましたが、令和元年12月議会等において、台風、地震等の災害や国際空港を擁する本県の感染症対策として、消毒等の実施体制が重要であることを指摘いたしました。
 そこで、従前から指摘していた消毒等の徹底について、新型コロナウイルスを含む感染症対策に有効と考えますが、あらかじめ関連団体と協定を締結し、直ちに実施できないのか、お答えをいただきたいと思います。

◯説明者(石川疾病対策課長) 疾病対策課長の石川でございます。
 感染症発生時の消毒の実施について、あらかじめ関係団体と協定を締結することは、対策を速やかに行うための一つの方法と考えています。感染症発生時の消毒に係る協定の締結については、他の都道府県の状況や、市町村の意見を把握し、その必要性を含め検討してまいります。

◯坂下しげき委員 例えば、県内の公の施設を新型コロナウイルス感染症を発症した陽性の方が利用した場合は、消毒は誰が行うのか。また、迅速に対応できる用意はしているのか、お答えできますか。

◯説明者(石川疾病対策課長) 公的な施設につきましては、市町村であれば市町村、県立であれば県になります。

◯坂下しげき委員 これは県民の命、健康にかかわる重要なことであります。しっかりとした消毒手順、体制をとれば、感染のリスクをなくすことができます。事前に県の担当課に保健所の助言ということを伺いました。施設管理者の責任で、答弁にありました市町村であれば市町村、千葉県なら千葉県ということみたいですけれども、マスクや手袋のみですぐに消毒をするようにという保健所の指導をするというようなお話を伺いました。しかし、私が実際に消毒に従事している専門家、ホテル三日月さんや柏の葉の研修センターや、また、千葉市内の中学校を実際に消毒をしている専門家からお話を伺ったところ、ウイルスが活発な時期にすぐに消毒するのではなく、人が入らない封鎖期間を9日程度置いてから、完全防護服で消毒し対応するとのことでした。また、感染がわかった施設に関する消毒方法等について、本県の画一的な助言、方針はなく、各保健所の所長の責任において行われるというお話を伺いました。しかし、中途半端な助言にとどめれば、誤解を生じ、感染しなくて済む方が大きな感染リスクを負うことになるわけであります。
 今後も該当する施設がふえる懸念がある中で、繰り返しますが、県民の命、健康にかかわる重要なことなので、真剣に担当部長も課長も考えていただいて、各保健所はしっかりとした指示を出していただきたい、お願いをいたします。
 次に、新型コロナウイルス対策における市町村との連携について、陽性とわかった段階で、直ちに関係市町村に連絡の上、対応しているのか、お答えいただきたいと思います。

◯説明者(石川疾病対策課長) 感染者が発生した場合は、居住地等を管轄する健康福祉センターが患者や利用施設等の調査を行う中で、必要に応じ市町村と連携し対応しています。

◯坂下しげき委員 必要に応じてということですけれども、やはり速やかに市町村と連携をとらなきゃいけないんではないんでしょうか。そういった危機意識を持っていただいて、こういった感染症対策を行っていただきたいと思います。
 国の指針を尊重するということは必要だと思います。しかしながら、本県での固有の状況等を踏まえ、県民の命や健康を守るため、県の独自の判断が必要な場面があると思います。何かがあってからでは手おくれになります。情報があれば、市が独自に実施できることもあろうかと思います。市町村と連携を密にしていただきたいということを要望しておきます。
 次に、政府が2月27日に小中高等学校などの一斉休校要請をいたしましたが、今後も世界を巻き込む新たな感染症等の危機が想定されます。
 そこで、新型コロナウイルス等感染症対策のため、公立学校において、ラッシュ時間を避けた時差通学を実施しないのか、お答えいただきたいと思います。

◯説明者(浅尾教職員課長) 教職員課長の浅尾でございます。
 県教育委員会としては、文部科学省の通知を踏まえ、県立学校長及び市町村教育委員会に対し、速やかに学年末休業までの間、臨時休業するよう通知したことから、時差通学についての対応は、特に求めておりません。ただし、通学に公共交通機関を利用することが多い県立学校については、臨時休業中であっても卒業式のため通学する場合もあることから、混雑時に公共交通機関を利用しなくて済むような配慮をするよう、各学校に指導しております。

◯坂下しげき委員 県内でも、市町村によって状況に大きくばらつきがあります。したがって、県内固有の状況を踏まえ、独自の判断をしっかりとやっていただきたい。今回の経験を生かして、成田空港を持っている千葉県だからこそやらなければならないこともありますので、そこら辺を考えてお願いをしたいと思います。
 続きまして、災害時において発電機の備蓄が重要であることは言うまでもありません。
 そこで、災害時の停電に備え、ガソリンやLPガスが使用できるハイブリッド型の発電機の備蓄を進めるべきであると考えますが、いかがでしょうか。

◯説明者(旭危機管理課長) 危機管理課長の旭です。
 県が備蓄する発電機については、現在はガソリンを燃料とするものとなっていますが、今後、エネルギー確保の多様化のため、ガソリン以外を燃料とするものの必要性についても検討してまいります。
 また、昨年、LPガスを燃料とする可搬型非常用発電機の情報を市町村に提供したところですが、今後とも、新しい技術やアイデアにより有用と考えられる発電機の情報について積極的に市町村に提供してまいります。

◯坂下しげき委員 災害時において、発電機の備蓄はたび重なる質疑の中でもわかっていらっしゃると思います。重要な一つでありますので、有効な備蓄と、そういった新たなものの市町村への情報提供をお願いしたいと思います。
 次に、子育て政策についてお尋ねをいたします。
 厚生労働省から保育園における新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐための臨時休園等について通知がありましたが、どのような対応を考えているのか、お答えをいただきたいと思います。

◯説明者(米本子育て支援課長) 子育て支援課長、米本でございます。
 2月27日付の厚生労働省からの通知を受け、保育所等については、感染の予防に留意した上で、原則として開所するよう、県としても市町村に依頼しました。ただし、園児や職員が感染した場合や、地域での感染が拡大している場合には、市町村において保育所等の臨時休園について御検討いただきたいと考えております。

◯坂下しげき委員 今回の質問は、そういったコロナウイルスにしっかりと対応とっていただきたい。そして危機感を持って当たっていただきたいということを申し上げたかったわけでございます。ぜひ危機感を持って取りかかっていただきたい、このように思います。
 一刻も早く終息することを願って、私の質問を終わります。ありがとうございました。(拍手)

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